事務局便り(平成23年10月)
 3月11日の大震災で延期されていました総会,研究発表会が10月6日に開催されました。
 理事会・総会では,「世の中、特にエネルギーを取り巻く環境が大きく変化しているので,知恵を出し合ってエネルギー貯蔵の実現に向けて活動していきたい。」という正田英介会長の挨拶があり,仁田旦三理事長の司会進行により各委員会から平成22年度の活動報告,平成23年度の活動計画ならびに財務委員会から財務報告がされ,それぞれ全会一致で承認されました。
 研究発表会では,技術委員会の研究成果報告全般と,大阪大学伊瀬敏史先生による「直流側にSMESを含む非同期連系による系統連系強化」,東北大学濱島高太郎先生による「SMESを用いた再生可能エネルギー有効利用のための先進超伝導電力変換システム」と題した研究成果報告がありました。
 特別講演では,日立製作所・新エネルギー推進本部稲毛真一講師による「低炭素電力系統における電力貯蔵の役割」と題した講演があり,2050年時点での貯蔵装置の役割について興味あるお話しを聞くことができました。
 研究発表会での活発な意見交換のあと懇親会がもたれ,和気藹々の内に散会となりました。


東日本大震災のお見舞いと平成23年度総会延期のお知らせ
この度の東日本大震災において被災されました方々に対して謹んでお見舞い申し上げます。

 多くの人命と広範囲における災害に対して,我が国が一丸となって復興に立ち向かわねばならない状況にあります。また,今回の未曾有の災害によって,我が国のみならず世界のエネルギー政策が変わらざるをえないことが考えられます。当超電導エネルギー貯蔵研究会といたしては,研究会の特色を生かした活動をすることによって,ささやかではありますが,これからの世界のエネルギーのあり方について貢献できることを願っております。再生可能エネルギーとの関連においてSMESの役割が今後期待されてくるものと思いますが,さらに一段と国内外の関係機関との協力を深め,SMESの研究開発とその実用化に向かって鋭意努力をせねばならないと考えております。

 例年ですと,総会が6月下旬あるいは7月上旬に開催されますが,この度の大震災の影響を考えまして,9月下旬ないし10月上旬に延期したいと存じます。何卒ご了解のほどよろしくお願い申し上げます。総会開催につきましては,あらためてご案内を差し上げますので,よろしくお願い申し上げます。


事務局便り(平成23年3月)
 3月11日の三陸、宮城、福島、茨城沖を震源とした「東北・関東大震災」で、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
 今回の未曾有の災害は、想像を絶するものがあり、私たちに多くの教訓を与えてくれました。災害の度に言われてきたことですが、災害時のライフラインの確保がいかに大切であるか、今回の大災害でも如実に物語っています。また、関東、東北地方では電力不足から計画停電が計画、実施されています。今更ながら電力エネルギーが如何に我々の生活に不可欠であるのかを知らされました。電力だけでなくエネルギーそのもののあり方についても今後考えていく必要があると痛感しています。
 一団となってこの災害からの一刻も早い復興を目指すとともに、この教訓を生かすようにすることが望まれます。


事務局便り(2010年11月)
 木枯らし第1号が吹いたというニュースがありました。10月上旬までの暑さから,いきなり冬になった感じです。紅葉の季節はどうなったのでしょうか。
 文化勲章授与者が発表され,今年のノーベル化学賞の鈴木章先生,根岸英一先生のお名前がありました。大変うれしい限りです。
 11月4日の技術委員会で,韓国CAST(Center for Applied Superconductivity Technology, KERI)のYoung-Sik Jo博士の講演があり,最近の韓国での超電導応用の現状について紹介をしていただきました。超電導ケーブル,トランス,限流器など電力応用で大変活発な研究が行われていることが分かりました。
 また11月5日には,産総研の樋口さんのご尽力で,産総研のメガソーラプロジェクトの設備見学会がありました。雲一つ無い秋空のもと,20名近くの参加があり,1 MWの太陽光発電,日負荷変動吸収用のNaS電池,レドックスフロー電池や4MVA-SMESなどを興味深く見学しました。特に,UPS用のSMESの装置が安定に,常時瞬低に対応して動作しているのに感心しました。


事務局便り(2010年7月)
 今年は、梅雨寒にしとしとと降る典型的なものと違い、九州、中国地方では時として1時間に100ミリを越す激しいものになっています。熱帯地方のスコールを連想させるものがあり、これも地球温暖化によるものでしょうか。
 鬱陶しい季節の中、7月2日(金)に第22回理事会・総会・研究発表会が、東海大学校友会館(霞ヶ関ビル)で開催されました。
 正田英介先生を会長にお迎えし、研究会の新しい出発となりました。
 研究発表会では50名を越える参加者があり、SMES研究会の研究成果報告(秋田調技術委員長、佐藤皓筑波技術大学教授、野村新一明治大学准教授)に引き続き、下山淳一東京大学准教授による「遠未来の世界エネルギー事情の予測と超電導応用への期待」と題した特別講演がありました。孫子の世代(2050年頃)のエネルギー事情についての予測を、豊富な調査資料をもとに明快な口調で解説されたのが印象的でした。もっといろいろな機会に啓蒙していただくのが大変重要ではないかと感じたのは私だけではないと思います。
 研究発表会後の懇親会にも多数の方が参加され、懇親の輪がそこここに広がっておりました。


事務局便り(2010年4月)
新緑のまばゆい季節になりました。今冬はことのほか厳しい寒さでしたが、地球全体では平均気温が高かったようです。温暖化は進んでいるのでしょうか。
 今月の電気料金の通知がありました。我家には2000年に設置した太陽光発電設備がありますが、なんと売電価格と買電価格の差が2千円のプラスです。装置を設置して初めて儲けがありました。もし、毎月これだけの収益があれば、新設の設備なら10年で償却できるのも現実の話になります。導入が急速に進んでいるのもうなずけます。太陽光発電がCO2削減、地球温暖化防止に貢献できそうです。でも、自然エネルギーは気まぐれです。今の勢いで設置が進んだとき、電力の安定供給は確保できるのでしょうか。SMESの役割に期待したいものです。
 我家の太陽光発電で初めての儲けでの雑感でした。


事務局便り(2010年1月)
厳寒の年明けとなりました。皆様ご健勝で新年をお迎えのことと思います。
 地球温暖化が大きな問題になっていますが,今年の寒さはどうなっているのかと思うほどです。北極圏からの高気圧の吹き出しがたまたま日本列島にまともに来ているからで,地球全体で見るとやはり温暖化が進んでいるのでしょう。日本は2020年までに1990年CO2排出量の25%減にすると宣言しました。そのために再生可能エネルギーの大幅な導入が叫ばれています。2020年までに太陽光発電容量を3,000万kWにするという計画があります。不安定な自然エネルギーによる発電設備をこれだけ導入するためには電力貯蔵装置の役割が大変重要になってきます。SMESの実用化が待たれるところです。
 CO2削減のための自然エネルギー導入に伴うエネルギー貯蔵開発ロードマップに関するIEAの最終報告書が出されました。IEAからの依頼で作成した2050年までのSMES開発ロードマップについても記載されています。以下のURLをアクセスしていただくと報告書のダウンロードができますので,是非ご覧いただければと思います。
http://www.iea.org/publications/free_new_Desc.asp?PUBS_ID=2200


事務局便り(2009年11月)
早々と木枯らし一号が吹き,まもなく本格的な冬に入ります。事務局も冷房から暖房へと衣装替えをいたしました。
 昨年末のIEAからの依頼で,2050年までのSMES開発ロードマップ作成作業をしてまいりました。このロードマップについては間もなくIEAから報告書として出される予定です。また,この活動による成果を10月19日から23日まで中国合肥(Hefei)で開催された第21回磁石技術国際会議(MT21)で招待講演として報告いたしました。地球温暖化対策として再生可能エネルギーの活用が必要とされ,風力,太陽光など自然エネルギーによる発電設備の導入が活発になるにつれ,電力の安定供給,品質の保証などが課題となります。これにはSMESのようなフレキシブルな貯蔵装置が有効であり,その実用化が期待されます。
 研究会活動が少なからず役に立てればよいと思っています。


事務局だより(H21年7月)
今年は東日本では梅雨らしい曇り空が続いています。まもなく梅雨も明け,真夏の日差しになることと思います。
 7月3日(金)に,理事会・総会が開催され,平成20年度の活動報告と21年度の活動計画が審議,承認されました。引き続き研究発表会が開かれ,秋田調技術委員長から研究活動報告,野村新一先生(東京工業大学)からIEA依頼によるSMESロードマップの検討,佐藤皓先生(筑波技術大学)から医療用加速器へのSMES応用の成果報告がありました。引き続き,特別講演として本島修先生(前核融合科学研究所長)から「超伝導技術によってここまで進んだ核融合エネルギー研究」と題したご講演をいただき,超伝導技術によって核融合研究が急速に進歩しているという大変興味あるお話を伺うことができました。
 最近,超伝導技術の実用化としてリニア新幹線計画が話題になっています。技術的には確立されたといってよいでしょう。SMESも系統安定化などの中小規模のものについては実用の目処が立ちつつあります。是非,実用化できるようにしたいものです。


事務局便り(平成21年4月)
桜花爛漫もあっという間に終わり、若葉がまぶしい季節になりました。
 先日、会員交流会を兼ねた見学会で、北杜市のメガソーラ施設を見てきました。雄大な八ケ岳連峰を近くに望む広々とした原野に、総出力2MW級の太陽光発電設備が敷設されています。NEDOの大規模太陽光発電の実証試験研究施設ですが、各メーカーの各種方式のソーラパネルが設置され、性能試験が行われていて、興味深く見学しました。我国の太陽光パネル製作技術は世界一だと思っていますが、設置容量はドイツに後れを取っています。自然エネルギーの有効利用は地球環境にとって必要不可欠です。電力の安定供給の点で優れた電力貯蔵装置の開発が望まれますが、SMESは極めて有望な手段の一つです。今回の見学会でひしひしと実感しました。
 今年の総会、研究発表会は7月3日(金)東海大学校友会館で開催されます。手帳に予定を記入していただければ幸いです。