事務局便り(2010年7月)
 今年は、梅雨寒にしとしとと降る典型的なものと違い、九州、中国地方では時として1時間に100ミリを越す激しいものになっています。熱帯地方のスコールを連想させるものがあり、これも地球温暖化によるものでしょうか。
 鬱陶しい季節の中、7月2日(金)に第22回理事会・総会・研究発表会が、東海大学校友会館(霞ヶ関ビル)で開催されました。
 正田英介先生を会長にお迎えし、研究会の新しい出発となりました。
 研究発表会では50名を越える参加者があり、SMES研究会の研究成果報告(秋田調技術委員長、佐藤皓筑波技術大学教授、野村新一明治大学准教授)に引き続き、下山淳一東京大学准教授による「遠未来の世界エネルギー事情の予測と超電導応用への期待」と題した特別講演がありました。孫子の世代(2050年頃)のエネルギー事情についての予測を、豊富な調査資料をもとに明快な口調で解説されたのが印象的でした。もっといろいろな機会に啓蒙していただくのが大変重要ではないかと感じたのは私だけではないと思います。
 研究発表会後の懇親会にも多数の方が参加され、懇親の輪がそこここに広がっておりました。


事務局便り(2010年4月)
新緑のまばゆい季節になりました。今冬はことのほか厳しい寒さでしたが、地球全体では平均気温が高かったようです。温暖化は進んでいるのでしょうか。
 今月の電気料金の通知がありました。我家には2000年に設置した太陽光発電設備がありますが、なんと売電価格と買電価格の差が2千円のプラスです。装置を設置して初めて儲けがありました。もし、毎月これだけの収益があれば、新設の設備なら10年で償却できるのも現実の話になります。導入が急速に進んでいるのもうなずけます。太陽光発電がCO2削減、地球温暖化防止に貢献できそうです。でも、自然エネルギーは気まぐれです。今の勢いで設置が進んだとき、電力の安定供給は確保できるのでしょうか。SMESの役割に期待したいものです。
 我家の太陽光発電で初めての儲けでの雑感でした。


事務局便り(2010年1月)
厳寒の年明けとなりました。皆様ご健勝で新年をお迎えのことと思います。
 地球温暖化が大きな問題になっていますが,今年の寒さはどうなっているのかと思うほどです。北極圏からの高気圧の吹き出しがたまたま日本列島にまともに来ているからで,地球全体で見るとやはり温暖化が進んでいるのでしょう。日本は2020年までに1990年CO2排出量の25%減にすると宣言しました。そのために再生可能エネルギーの大幅な導入が叫ばれています。2020年までに太陽光発電容量を3,000万kWにするという計画があります。不安定な自然エネルギーによる発電設備をこれだけ導入するためには電力貯蔵装置の役割が大変重要になってきます。SMESの実用化が待たれるところです。
 CO2削減のための自然エネルギー導入に伴うエネルギー貯蔵開発ロードマップに関するIEAの最終報告書が出されました。IEAからの依頼で作成した2050年までのSMES開発ロードマップについても記載されています。以下のURLをアクセスしていただくと報告書のダウンロードができますので,是非ご覧いただければと思います。
http://www.iea.org/publications/free_new_Desc.asp?PUBS_ID=2200


事務局便り(2009年11月)
早々と木枯らし一号が吹き,まもなく本格的な冬に入ります。事務局も冷房から暖房へと衣装替えをいたしました。
 昨年末のIEAからの依頼で,2050年までのSMES開発ロードマップ作成作業をしてまいりました。このロードマップについては間もなくIEAから報告書として出される予定です。また,この活動による成果を10月19日から23日まで中国合肥(Hefei)で開催された第21回磁石技術国際会議(MT21)で招待講演として報告いたしました。地球温暖化対策として再生可能エネルギーの活用が必要とされ,風力,太陽光など自然エネルギーによる発電設備の導入が活発になるにつれ,電力の安定供給,品質の保証などが課題となります。これにはSMESのようなフレキシブルな貯蔵装置が有効であり,その実用化が期待されます。
 研究会活動が少なからず役に立てればよいと思っています。


事務局だより(H21年7月)
今年は東日本では梅雨らしい曇り空が続いています。まもなく梅雨も明け,真夏の日差しになることと思います。
 7月3日(金)に,理事会・総会が開催され,平成20年度の活動報告と21年度の活動計画が審議,承認されました。引き続き研究発表会が開かれ,秋田調技術委員長から研究活動報告,野村新一先生(東京工業大学)からIEA依頼によるSMESロードマップの検討,佐藤皓先生(筑波技術大学)から医療用加速器へのSMES応用の成果報告がありました。引き続き,特別講演として本島修先生(前核融合科学研究所長)から「超伝導技術によってここまで進んだ核融合エネルギー研究」と題したご講演をいただき,超伝導技術によって核融合研究が急速に進歩しているという大変興味あるお話を伺うことができました。
 最近,超伝導技術の実用化としてリニア新幹線計画が話題になっています。技術的には確立されたといってよいでしょう。SMESも系統安定化などの中小規模のものについては実用の目処が立ちつつあります。是非,実用化できるようにしたいものです。


事務局便り(平成21年4月)
桜花爛漫もあっという間に終わり、若葉がまぶしい季節になりました。
 先日、会員交流会を兼ねた見学会で、北杜市のメガソーラ施設を見てきました。雄大な八ケ岳連峰を近くに望む広々とした原野に、総出力2MW級の太陽光発電設備が敷設されています。NEDOの大規模太陽光発電の実証試験研究施設ですが、各メーカーの各種方式のソーラパネルが設置され、性能試験が行われていて、興味深く見学しました。我国の太陽光パネル製作技術は世界一だと思っていますが、設置容量はドイツに後れを取っています。自然エネルギーの有効利用は地球環境にとって必要不可欠です。電力の安定供給の点で優れた電力貯蔵装置の開発が望まれますが、SMESは極めて有望な手段の一つです。今回の見学会でひしひしと実感しました。
 今年の総会、研究発表会は7月3日(金)東海大学校友会館で開催されます。手帳に予定を記入していただければ幸いです。


事務局だより(H21年1月)
 新年明けましておめでとうございます。
 金融危機の嵐が吹き荒れ,米国新大統領の就任と世の中が急速に変革する中での新年を迎え,SMESも地球環境問題の中で新しい時代を迎えるような気がしております。昨年暮にIEAから問い合わせがあり,電力貯蔵設備の中でSMESの実用化・導入のロードマップをお手伝いすることになりました。検討ワーキンググループを作り,現在鋭意作業を進めているところです。4月にワークショップ開催が予定されていて,そこで当研究会がお手伝いした結果が報告されることになっています。
 SMESの重要性が少しずつ認識されてきているように思います。本年も何卒ご指導,ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。


事務局便り(2008.12.16)
寒さが厳しくなってきました。つくばも昨日は初氷がはり、つくば山頂は一昨日の雨で真っ白でした。
 せわしない師走となり、今年も残り2週間となりました。
 研究会ニュース最新号にも書いてありますように、地球環境・エネルギー問題で今後再生可能エネルギーの導入量を増やしていくことが必要とされています。二次エネルギーとして電気エネルギーは扱いやすさなどから今後ますます増えると予想されていますが、再生可能エネルギーによる発電(主として風力と太陽光発電)が増えてくるとどうしても電力貯蔵設備が必要となってきます。IEAでは2050年までの電力貯蔵設備がどのように実用化され、導入されていくかロードマップを作る作業を進めています。当研究会ではSMESに関してのロードマップ作りをお手伝いすることになりましたが、お役に立てるようできるだけ頑張りたいと思います。
 年末の慌ただしい中、皆様もご健勝で年を越されますようお祈り申し上げます。来年も是非よろしくご指導・ご鞭撻のほどお願いいたします。


事務局だより(H20年7月)

 梅雨も明けてことのほか暑い日が続いています。この暑さの中、平成20年7月11日(金)、東海大学校友会館で、平成20年度理事会・総会が執り行われ、昨年度の活動と今年度の活動計画が承認されました。また、研究会の活動をより活発化し、自由な立場で電力貯蔵と周辺技術の実用化のために取り組んでいくことが確認されました。
 総会終了後に平成20年度「第20回超電導電力貯蔵研究発表会」が開催され、大学・研究機関、企業からの専門家約70名が参加し、活発な討論がされました。
 まず、秋田技術委員長(電力中央研究所)が平成19年度の研究会活動の成果概要を報告、野村新一先生(東京工業大学)が「エネルギー貯蔵用超電導電磁力平衡コイルの実証モデル開発」について、また、伊瀬敏史先生(大阪大学)が「直流接続SMESによるJ-PARC電源変動補償」のモデルによる試験結果について報告されました。
 研究活動報告の後に、正田英介先生(R鉄道総合技術研究所会長)による「Nega-watt Management」と題した特別講演が行われました。"Nega-watt"(節電所:省エネルギー)という概念の導入で、持続可能エネルギーの利用などがより効果的にできるという大変興味深いお話を伺うことができました。
特別講演、研究発表会終了後、懇親会がありました。

7月18日(金)に事務局が下記に移転しました。新しい事務所は産業技術総合研究所と宇宙航空研究開発機構のそばにあります。
新住所:〒305-0047 茨城県つくば市1千現2丁目1−6
     Mつくば研究支援センター A棟13号
    Tel: 029-828-7901 Fax: 029-828-7902  


事務局だより(H20年4月)
 桜も葉桜にかわり、新緑が目に鮮やかに焼き付くような爽やかな季節になりました。
 先日(3月12日)、NEDO、ISTEC、中部電力、九州電力主催の「超電導電力ネットワーク制御技術開発」成果報告会に参加いたしました。100名余りの参加者があり、活発な質疑応答がされました。正田英介プロジェクトSMES開発方針会議議長(鉄道総合技術研究所会長)の挨拶、経産省資源エネルギー庁電力・ガス事業部電力基盤整備課高塚夏樹室長補佐の挨拶の後に、負荷変動補償用ならびに系統安定化用100MW級SMESの実用化を主眼とした4カ年のプロジェクトのまとめの報告が行われました。10MVA/20MJ級SMESを実系統に接続し、5万回を越える負荷変動補償を行うなど、当初目標としていたいろいろな試験が成功裏のもとに完了したとのことです。当SMES研究会仁田理事長(明星大学教授)も試験法・評価法検討委員会委員長として実系統連係試験の評価報告をされました。SMES実用化に向けてさらに一歩前進したと感じました。今年度から、引き続き開発計画が行われるようです。
 平成19年度の当SMES研究会の活動のまとめとして、7月11日(金)に理事会、総会、研究発表会を東海大学校友会館で開催することとなりました。